写真家の声 #21

富士と雪豹

秋山 知伸氏

2019年5月24日から5月30日まで個展を富士フォトギャラリー銀座で写真展「BIG CATS」を開催しました。

2008年に本格的にカメラを持ってから初めての個展でした。

若いころに野生動物の生態学で研究者を目指し、しかし研究者の道は厳しく、あきらめました。

しかし、野生動物への憧れを捨てきれませんでした。野生動物とその野生動物がいる環境との繋がりを1枚の写真で表現したいとカメラを持ち、幻の動物とも言われるユキヒョウを探しました。

厳冬期のヒマラヤ、標高4千メートルにて1人でキャンプ。ユキヒョウの足跡を追いました。最初にユキヒョウの撮影を目標にしてから7年目にやっとユキヒョウに出会うことができ写真も撮ることができました。

その他にも野生動物を求、2018年に写真集「BIG CATS」を文踊社から出版し、写真展をしたいという流れになったのです。

本当に苦労して撮影したユキヒョウですから、色の再現性が高く美しいプリントを展示したいと思うのは当然です。その点プロラボクリエイトの銀塩プリントが適していたのです。銀塩写真は印画紙自体が発色するので階調がものすごく豊かです。一般の印刷とは比べ物になりません。友人の写真家の個展などでそのクオリティの高さを知っていたので、写真展を開催したいと思ったときにプロラボクリエイトにお願いすることに迷いはありませんでした。

しかし、2019年にとても忙しく1月から5月23日まで日本にいるのは1か月もありませんでした。しかも写真展を5月24日からというのにボツワナからの帰国が5月23日の夜でした。そのためDMの作成から展示などすべてをプロラボクリエイトさんの方にお願いすることとなり、とても協力的にしていただきました。

写真展会場で見た写真は本当に美しくプリントのプロに技術によるものでした。大きな作品を前にすると本当に自分がその自然の中に戻った気分にすらなりました。 次も写真展をするならばプロラボクリエイトの銀塩写真でお願いしたいと思っています。

写真家の作品
写真家の作品
PROFILE

写真家の顔写真

秋山 知伸

1973年生まれ。
1996年、国際基督教大学教養学部理学学科を卒業し、2001年に京都大学院博士課程単位取得退学。生態学を学ぶ。
卒業後はフリーランスとして、各種の野生生物調査に携わる。
2012年から2年間、ウガンダのアヤゴ水力事業の環境影響評書作成のため、JICAの専門家として派遣される。
その他に、野生動物写真家、ASAHI WEEKLYのフォトジャーナリスト、国内外の自然を案内するツアーガイドも行う。
著書に「ネコ科大型肉食獣の教科書」雷鳥社、「BIG CATS」文踊社