写真家の声 #22

花は永遠の美しさを
手に入れる

北川 力三氏

私が写真展などの際に多用するクリスタルプリントは、富士フィルムの中盤デジタルカメラGFX50Sなどの高画素機で撮影したデータでも、もてあますことなく美しく仕上がる。
特に花の写真に求める繊細で美しい描写力は秀逸で驚かされる。花脈や葉脈はもちろんのこと、朝夕の微妙な光の変化、朝露を身にまとった輝きでさえ卒なく表現し立体的な視覚を与えてくる。
そしてなんと言っても、現場で感じた気温や湿度、空気や匂いまでも思い出すほどのリアルな再現性でまた感動を呼び起こしてくれる。
こうしてその時輝いていた花は、クリスタルでプリントすることにより永遠の命を手に入れる。

2019年8月、富士フォトギャラリー銀座で行った個展「記憶のかけら」では花風景を中心に数点展示させて頂いた。中でも印画紙を最大に使った1200×1600の『曙に花染む』は多くの方からお褒めの言葉を頂いた。日ごろ花を追いかけ、風景のなかにどれだけ美しく表現させるかを考え撮影している私にとって、この大きなプリント作品は、プロラボの技術無しには生まれなかった作品であることには間違いない。

これからも私が花風景を撮り続ける以上、信頼できる技術者がいる富士フィルムプロラボクリエイトを選び作品作りをするだろう。

写真家の作品
写真家の作品
PROFILE

写真家の顔写真

北川 力三 (きたがわ りきぞう)

1972年生まれ 三重県名張市在住
社会人になって始めたサーフィンの時に見る美しい海や空に魅了され写真を始める。
現在は花風景を中心に、日本の美しい四季を追いかけている。
主な受賞歴は、東京カメラ部10選/Nisi桜フォトコンテストグランプリ他日本政府観光PR、NTTぷららフォトコンテスト審査員、はなまっぷ写真教室講師など。